聖土曜日、復活の聖なる徹夜祭

いよいよ主の復活を祝う復活徹夜祭になりました。世界中の教会がキリストの死と復活を祝います。またその中で、入信志願者は入信の秘跡が授けられます。

ひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえられました。新しい命をもつ「卵」が復活のシンボルです。子供達、若者、・・・みんなで協力し合い徹夜祭~入信式~祝賀会の準備です。

イエスの復活を祝う徹夜祭の典礼は4つの部分があります。

光の祭儀~ことばの典礼~洗礼と堅信~主の晩さん。

闇の中で「復活のろうそく」に点火され、復活の光を祝います。「復活の賛歌」と「アレルヤ」を歌いイエス復活をたたえます。

旧約時代の歴史を通して救いの道を準備されたことが数々の聖書朗読で示されます。特に「出エジプト記」の朗読は水によって救われる洗礼のモデルとなる大切な個所です。

「○○さん、わたしは父と、子と、聖霊のみ名によって、あなたに洗礼を授けます。」

洗礼の秘跡は「水に浸される(洗われる)」しるしによって、キリストの死と復活に浸されて、神の子として新たに誕生することを表します。

洗礼にはたくさんの豊かな意味が含まれます。それを示すために三つのシンボルが使われます。

まず、古い人を捨てて、キリストを着て、新しいい人となるしるしとして白衣が授与されます。

キリストの光を世にもたらす者となり、光の子として歩むしるしとしてろうそくが授与されます。

そして、新しく生まれた人は、新しい名前がつけられます。霊名といい、洗礼名の授与です。ちなみに今回の二人の洗礼名は「クララ」と「アンジェリカ」でした。

堅信の秘跡は「香油が注がれる(塗油)」のしるしによって、弟子たちの上に聖霊が注がれたように、受洗者が聖霊降臨の秘跡にあずかります。

ローマの古い習慣にもあるように、洗礼の直後、堅信を受ける。この二つの秘跡が続いて行われれることによって、キリストの死と復活、および聖霊降臨が一つの過越の神秘として切り離すことのできないものであることが示されます。

按手と塗油によって授けられます。按手の間、代父母は同時に受洗者の肩に手を置き共に祈ります。「○○、父のたまものである聖霊のしるしを受けなさい。」アーメン。

新しく共同体に加わった人たちがともに主の食卓を囲み、パンとぶどう酒の形態のもとに「わたしたちのために渡されたからだ」、「罪のゆるしのために、永遠の契約のために流された血」をいただきます。こうしてキリストの命にあずかり、信者となったことを感謝します。

復活徹夜祭で洗礼と堅信を受けた人は、続いて主の晩さんに参加

し、「キリストの体と血」をいただきます。「キリストのからだ」をいただいて、自分も「キリストのからだ」に結ばれ、その命をみなぎる恵みで満たされます。聖体の秘跡が入信の秘跡の頂点であり、完成なのです。

ミサ後、ミニ祝賀会が行われました。